4月9日(観察122日目)
- 屋久島クジラ&イルカ研究所
- 4月9日
- 読了時間: 3分
更新日:5 日前

4月9日(観察122日目)
晴れ
最高気温24℃ 最低気温13℃
北北西の風、少し強い
凪から白波
クジラ出現頭数 0頭(クジラ出現頭数合計 686頭493群 親子20群)
今朝は、東の海へ向かった。
サシバが7羽飛んでいた!嬉しい。
吉兆だ。
朝日が水平線から上がってきた。
久しぶりだね。

いつも雲の中からだったから
なんて美しいんだろう。

早速カヤック。
入った時間は7時だった。
船たちが動く前にと思っていたが・・・
もうすでに船はたくさんいた。
水中マイクを入れたら
何も聞こえない。
船の音だけが聞こえる。
そして数分経つと・・・かすかなクジラの声!
『クジラが歌っている!』もう感動した。
これ普通の人じゃわからないわ~
でも船の大きな音に消されていった。
私はクジラの気持ちになった。
遠い仲間の歌声を聞いて、
『いまどのフレーズ? なんていった?』
みたいな感じでクジラの歌を聞いていた。
ゆっくり走っている船はまだいいのだが、
飛ばしている船の音は、
海の中ではまるでジェット機の音で、
ずっとこだましている。
クジラ達はこんな環境で、
歌を歌っているときがある。
お互いにコミュニケーションをしているのだが、
騒音があるとそれは大変!
クジラ達は何も言わないね。
全てを受け入れている。
人間は、私達は知らなすぎるね。

最近の研究では、イルカの鳴き声が短くなってきていると。
やはり騒音がある時は、
無駄なエネルギーを使いたくないよね。
人間社会に例えると、
バーで何度も友人の言ってる事が聞こえないという感じかと。
だからイルカ達の鳴き声がどんどん短くなり、
そしてイルカ達の連帯感が少なくなっていく。
大切な餌場情報も伝える事ができなかったりで命とりになる事も。
それはクジラも同じだ。
最近の研究では、クジラが歌っていることは、
海が健全だという。
海の海洋生物たちのためにも船がスピードを落とせば、
化石燃料も節約できるし、
地球にもクジラや全ての海洋生物達にもやさしい。
久しぶりのクジラの歌声。
そして4日間ずっと0頭だったので
嬉しかった!!!!
クジラはどこかにいる!
本当に海の音を聞いてみないとわからない!
おもしろい。
そのあと、はりきってクジラを探したが・・・
会えなかった。
でもどこかにいる!
こっちに向かってきている!
タイミングが合えば会えるという気持ちだけで、
もうわくわくだ!
クジラを探しながら、
クジラが一番近くきたときのソングを聞いてみた。
2月27日の音源だ。
感動して何度も海にクジラに感謝した。
こんなすばらしい音源を今年は与えてくださった。
もうクジラ達に感謝でしかない。
その歌声をきいて、私の中にまたパワーがいっぱい充電された。
クジラの歌ってすごい。
音楽ってすごい。
今年は、みなさんCD楽しみしていて下さい。
ありがとうございます。