top of page

4月9日(観察122日目)

  • 屋久島クジラ&イルカ研究所
  • 4月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月7日


ree

4月9日(観察122日目)

晴れ

最高気温24℃ 最低気温13℃

北北西の風、少し強い 

凪から白波

クジラ出現頭数 0頭(クジラ出現頭数合計 689頭502群 親子20群)


今朝は、東の海へ向かった。

サシバが7羽飛んでいた!嬉しい。

吉兆だ。

朝日が水平線から上がってきた。

久しぶりだね。



ree

いつも雲の中からだったから

なんて美しいんだろう。



ree

早速カヤック。

入った時間は7時だった。

船たちが動く前にと思っていたが・・・

もうすでに船はたくさんいた。

水中マイクを入れたら

何も聞こえない。

船の音だけが聞こえる。

そして数分経つと・・・かすかなクジラの声!

『クジラが歌っている!』もう感動した。

これ普通の人じゃわからないわ~

でも船の大きな音に消されていった。

私はクジラの気持ちになった。

遠い仲間の歌声を聞いて、

『いまどのフレーズ? なんていった?』

みたいな感じでクジラの歌を聞いていた。

ゆっくり走っている船はまだいいのだが、

飛ばしている船の音は、

海の中ではまるでジェット機の音で、

ずっとこだましている。

クジラ達はこんな環境で、

歌を歌っているときがある。

お互いにコミュニケーションをしているのだが、

騒音があるとそれは大変!

クジラ達は何も言わないね。 

全てを受け入れている。

人間は、私達は知らなすぎるね。


ree

最近の研究では、イルカの鳴き声が短くなってきていると。

やはり騒音がある時は、

無駄なエネルギーを使いたくないよね。

人間社会に例えると、

バーで何度も友人の言ってる事が聞こえないという感じかと。

だからイルカ達の鳴き声がどんどん短くなり、

そしてイルカ達の連帯感が少なくなっていく。

大切な餌場情報も伝える事ができなかったりで命とりになる事も。

それはクジラも同じだ。


最近の研究では、クジラが歌っていることは、

海が健全だという。



海の海洋生物たちのためにも船がスピードを落とせば、

化石燃料も節約できるし、

地球にもクジラや全ての海洋生物達にもやさしい。


久しぶりのクジラの歌声。

そして4日間ずっと0頭だったので

嬉しかった!!!!

クジラはどこかにいる!

本当に海の音を聞いてみないとわからない!

おもしろい。

そのあと、はりきってクジラを探したが・・・

会えなかった。

でもどこかにいる!

こっちに向かってきている!

タイミングが合えば会えるという気持ちだけで、

もうわくわくだ!

クジラを探しながら、

クジラが一番近くきたときのソングを聞いてみた。

2月27日の音源だ。

感動して何度も海にクジラに感謝した。

こんなすばらしい音源を今年は与えてくださった。

もうクジラ達に感謝でしかない。

その歌声をきいて、私の中にまたパワーがいっぱい充電された。

クジラの歌ってすごい。 

音楽ってすごい。

今年は、みなさんCD楽しみしていて下さい。


ありがとうございます。

 
 
bottom of page