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  • 屋久島クジラ&イルカ研究所

4月14日(観察116日目)

更新日:2021年5月19日


4月14日(観察116日目)

クジラ4頭(クジラ出現数770頭)

曇り

風 北西


寝不足のままの早朝からの観察。

あまりの眠さに・・・

「今日はゆっくりしよう。クジラはきっといない」と思いながら、

平内で観察をしていたら・・・

岸から2mぐらいの所で2頭潮吹き。

船が通ったあとに驚いて出てきた感じでした。

2頭は、東に向かったので小島へ移動。

ここにも船がいたので、クジラ達はスルーしてシドッチ岩近くの湾にて、

1時間以上の休憩。

25分の潜水時間、かなり休んでいる。

そして、1時間半経ってから尾之間へゆっくり移動を開始。

そうしたら岸からなんと2mのところまでやってきた。

KAYOは、もう泣いている。

ウエットを着て泳ぎに行こうと思ったが・・・

波もあり気が進まなかったので岸から見守ることに・・・

美しい2頭。平和な2頭。

私達の方に向かってきているのがわかった。

クジラ達が、私達の事を海から見ているようだった。

幸せな時間。

またまた東へ移動していたので、原の漁港まで追いかけてみました。

漁港に行ったら見ている場所の高さも低くなるので、

きっと遠いのだろうと思っていたのだが・・・

なんと、40mぐらいの所で潮吹き!!

すごい!2頭をじっくりじっくり観察。

なんと、日の沈む前に、さらに2頭発見。

原漁港で待ち合わせをしていたのか~

もう感動しました。


この2頭は、すごい音に敏感でした。

いつもは、25分間で潮吹きをしていましたが、

船が来ると10分で出てきていました。

そして、できるだけ船がいるところを避けてゆっくりしている。

やはり、船の音は騒音なのだ。

前日には北海道の写真家の友人が

北大のクジラの研究者と御縁がある為、

いつも最新の研究結果を送ってくれる。

それは、英語ではあるが面白い。

クジラ・イルカの歌声が昔と比べると、

ピッチが高く声が大きくなっているとか。

研究者が言うには、これはボートや大きな船舶が

増えてきているからだと言っています。


1950年に人類が初めてザトウクジラの歌声を聞いたのは

ハワイでした。

米軍の人達が発見した時は、最初はなんなのか分からなかったそうです。

それが、1971年になってザトウクジラの声だと

分かったそうです。

なので、50年前のザトウクジラの歌声と今はとっても違うと

言われています。


海が船でいっぱいで会話が出来ないので、

みんな歌声が大きくなっていることが分かったのです。


やっぱりそうだよね。

ボートの音は彼らにとっては本当に騒音。

人間が感じる騒音に例えると、

戦闘機が通るような感じに聞こえるのだと思う。

いつも岸から見て、船から逃げている彼らを見てそう感じます。

そんなクジラ達が、そのことについてメッセージをしてくれました。

私達は、あるがままの彼らの姿を伝えていきたい。

海が、ボートの騒音だらけになると、彼らは睡眠不足になったり、

音からくるストレスを抱えていたりして、

親子は常に緊張状態になっているように見える。

寝不足になると人間と同じ抵抗力がなくなってきて病気になったりするって、

ある学者の論文にも書いてあった。

クジラも人間と同じ。

出来るだけ彼らの世界が静かであるように努めていきたいと思いました。

4年前に「たくさんのクジラにのった観音様」の夢を見た翌日、

海を見に行ったら10頭以上のクジラ達がジャンプしていました。

それが観察するきっかけになり今に至ります。

彼らは何か私達、人類に伝えているのかもしれない。

岸からの観察者は、この世界にはそんなにいないものね。


今日もありがとうございました。




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