検索
  • 屋久島クジラ&イルカ研究所

日本クジライルカウオッチング協議会  オンラインシンポジウム に      参加してみて・・・



日本クジライルカウオッチング協議会(JWDC)オンラインシンポジウム

「今こそSDGs~クジライルカと仲良く~」をzoomで拝見しました。

ちょうど最近オルカの本、水口先生の本を読んでいた。

水口先生の講演を聞いて衝撃的でした!

やっぱり、やっぱり!


水口先生は、

「これから話することは、すべて科学的根拠にもとずく論文からの話です。

これに反論したい方がいらしたら、ぜひ科学的に説明してほしい。」



私達、ヤクシマクジラ&イルカ研究所を設立した目的は、

クジラやイルカ達の事を伝えたいと思った事から始まりました。

人間優先ではなく、クジラやイルカ達と共に生きる。

私達は、クジラを追いかける船に違和感を感じていました。

だから、クジラ達に静かな海を・・・

いつまでもイルカ達、クジラ達もゆっくりできるような海にしたいと思い活動しています。


水口先生の講演を聞いて魂が震えました。


イルカスイミング、クジラスイミング、ホエールウォッチングに、

立ち触るみんなに知ってほしい。

私達がもたらす楽しい事が、イルカやクジラに、どんな影響があるのか?

どうして、イルカやクジラと泳いだりしたいのか?

それは自分のためなの?

イルカやクジラ達はどうなんだろう?

私も屋久島でクジラを見つけた時、ボートを買ってクジラと泳ぐ、

近くで見たいと思っていました。

でも、毎日岸から観察すると、

クジラを追いかけるボートから逃げていく姿が本当に気の毒と思いました。


クジラは、せっかくゆっくりしているのに・・・


だから自分の経験からこのように岸からの観察になりました。

私も観察をする前は、このことを知りませんでした。

クジラが教えてくれたのです。

なので、まず知ることが大切だと思いました。


こちらは、私の水口先生の講演メモです。


●すべての科学的根拠にもとずく

今のホエールウォッチングスイミングの実態。


●世界では、どんどんクジラのホエールウォッチング・スイミングの

論文が出始めています。


●ホエールウォッチングは、かなりクジラに影響している。

1000メートル近くにボートが来るだけで、

クジラは歌声をとめるという論文がある。


●アメリカ、カナダのホエールウォッチングは、100メートル離れている。

シャチやセミクジラなど個体数の少ないクジラに関しては、

4倍の距離を保っています。


●100メートル離れることは妥当なルールと言われています。


●1970年には、1万頭だったクジラが、10年、20年後には100万頭の

クジラが増えた。

ザトウクジラやセミクジラの数は増えた。


●しかし最近ホエールウォッチングが、過激になってきている。

日本、トンガ、スリランカ。

ホエールスイミングを行っている国は世界では、この3か国だけ。

日本は、どんどんスイミングが増えてきている。

他の国では、クジラに近寄ることは、クジラに負担をかける、

ハラスメントになるのでスイミングは禁じています。


●日本は、『ボン条約』に入っていない為、残念ながらこの事を

止めることはできない。


ボン条約とは・・・


地球上には、決まった地域や場所で一生を過ごすのではなく、

餌や繁殖場所を求めて、季節の変化などに対応して定期的に長距離の移動を

行う野生動物がいる。

このような行動をとる種を「移動性動物種」と呼び、渡り鳥やクジラ、

ウミガメ、アザラシ、昆虫など様々な種類がいる。

これらの移動性動物種を保護するため、UNEP(国連環境計画)の主導により

「移動性動物種の保全に関する条約」が、1979年に採択され1983年に発効した。

略称は、「CMS」で、ドイツのボンで採択されたことから、

「ボン条約」と呼ばれる。

日本は残念ながらこの条約に加入していない。


●日本は、ザトウクジラに近い距離で泳いだり、近寄ったりしている為、

世界では異常なハラスメントにあたると言われています。

クジラ、イルカに近寄る、一緒に泳いだりすると、

クジラ達に長期的、短期的な影響がある。

短期的な影響は、クジラが行動を変えたり、逃げるように潜るとか。

長期的は、繁殖が少なくなるとか。


●論文では、スリランカが一番ひどいとの事。

船の多さで、クジラ達が沖へ出るようになった。

そして、船の衝突により座礁しているクジラもいるとの事。


トンガでは、クジラが行動圏を変えていて個体数が少なくなってきている。


日本では、この事を調べている研究者はいないので不明。


●ホエールウォッチングの場所は、かなりクジラに影響、ダメージがある。

ウォッチングやスイミングがされることで、クジラの授乳を中断されたり、

親子のレスティングエリアに来られると、疲れている母親はゆっくりできない。

常に船、人間に緊張している。


●本当に、クジラやイルカが好きだったらスイミングをやめる事です。

日本は、クジラとの距離が近すぎる。

自分の身長の半分の距離に来られたら、どう思うか?

それを考えてほしい。


●人間が、水に入るだけでクジラ達は、90%行動を変えるという論文もある。


●アジアの国で、ドルフィンスイミングをしたことによって、

母イルカは、ストレスで子供を放棄して赤ちゃんイルカが、

サメに食べられたという論文も存在する。

なので、ただ人間の楽しいだけでは済まされない。

それだけ人間のスイミングなどは、クジラやイルカに影響している。


●写真をSNSに載せる事によって、野生動物に影響すると言われています。

人間は、写真をSNSに載せると、それを見た人間は、どんどん近くに行って

すごい写真を撮りたいという心境になる。

写真は麻薬、カメラは魔物。

写真が、野生動物の生活を脅かしている。

なので、写真を撮る時は、動物達の生活に距離を十分にとる。

そしてガイドが、距離をなぜとるのが必要なのかと説明するのが教育的。


●世界から「日本は、まだドルフィンスイミングなんてしているの?」と、

言われる時代がすぐきます。


●コロナで、人間の生活が停止することによって、野生動物が復活した。

反対に、人間の活動が活発になると野生動物は、どんどん減っていく。


●ホエールウォッチングは、100ヤード、クジラから離れる事が必要。

ホエールウォッチングをしない場所をつくる、

クジラやイルカ達のレスティングエリアには、決して入らないようにするとか・・・


環境問題を考え、観察するホエールウォッチングを。



水口博也氏プロフィール


1953年生まれ。

京都大学理学部動物学科を卒業後、出版社にて自然科学系の書籍、

雑誌の編集に従事。

1984年に独立し、写真家、作家として世界各地で鯨類を撮影し、

生態のレポートを行う。

研究者との交流も多い。

この十数年は、野生動物への影響を考慮しながら撮影を続けると同時に、

地球環境の変化を追い極地や熱帯雨林の取材も多く行う。

近年は、自身の活動が環境に与える影響も視野に、

身の回りの自然に視点を移している。


動画は、数日前のリラックスクジラ。

屋久島は、クジラが岸近くに来る事がある。

屋久島の海は、静かでクジラ達が安心している。

いつまでもクジラ達が、屋久島に戻ってきますように・・・


この投稿を読んでくれた皆様にも感謝です。

ありがとうございます。










閲覧数:2回