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屋久島クジラ&イルカ研究所

2月8日(観察57日目)

更新日:2021年5月19日


2月8日(観察57日目)

クジラ6頭(クジラ出現数386頭)

晴れのち曇り

風 北西

波 4m


今朝は、美しい朝だったが・・・クジラはいなかった。


しかし、数時間後に小島の方の沖でクジラがブリーチ!


その後、電話がなって、中間浜でイルカがストランディングしたとの内容。

到着して確認してみると、すでに亡骸でしたが、すごく美しいイルカでした。


シワハイルカ

全長 256cm

オス

外傷なし


国立科学博物館の田島木綿子博士と、水族館のイルカ博士の柏木さんに、ご指示を頂き

サンプルを採取することになりました。

解剖しないと、はっきりとした事はわかりませんが、とりあえず私達が出来る事を・・・

イルカさんの死が、無駄になりませんようにと。


最高のメンバーで、初の試みです。

ヤクシマクジラ&イルカ研究所のKAYOと、ひーちゃん。

クジラ・イルカの動物全体に詳しい、すなやん。

イルカの生態観察を利島でしていた、里ちゃん。

クジラ・イルカ大好きな里佳ちゃん。

みんなで、協力して無事にサンプルを採取し国立科学博物館に送ることができました。


シワハイルカについて調べてみると・・・

トビウオが好きで、ザトウクジラと一緒に行動する事もあり、

病気やケガをした仲間を助けたりと優しいイルカさん。

ブラジルにも多くいるという・・・珍しいイルカでした。

屋久島では、初の座礁でしたが、種子島でも座礁しています。


海からのメッセージ。

最近は、船でクジラを追いかけている方や沖に逃げていくクジラを見て、

本当に心を痛めていました。

岸からクジラを見ていると、クジラ達が何処に行くか、どう感じているかが分かります。

船が来ると、クジラ達は、ほとんど逃げています。

クジラ達は、やっぱり静かな方がいい。


今朝、なんと船の騒音とクジラとイルカの関係の研究をしている記事を見つけました。


『騒がしい海中でコミュニケーション方法を変化させるクジラとイルカ』




やはり、クジラやイルカ達も人間と同じ、静かな場所が好きなんだね~

近くで泳ぐ事や見ることは、決して悪いことではないが、

たくさんの人達が、クジラの親子を囲んだら、どうなんだろう・・・


クジラやイルカ達を人間、自分たちと同じように考えてくれたらという事が、

私達からの願いです。

彼らも騒音の多い都会より静かな場所が大好きです。


記事では、

「騒音の影響でイルカが鳴き声を短くすると、音に込められた情報が少なくなり

 効果的なコミュニケーションや親子の親密さ、グループの連帯が弱まる可能性がある。」と、彼らは述べています。


クジラやイルカ、魚達、陸上のすべての動物達、全部が地球に大きな役割を持っています。

一つの種がなくなると遅かれ早かれ私達にも大きな深刻な影響がでてきます。


早朝に、このメッセージを読んだ後に、シワハイルカのストランディング。

原因は分かりませんが、何か海からのメッセージを感じました。

彼らが、自分の命をおとして何を伝えてきているのか。

これは、全てのみなさんへのメッセージです。


人間との調和。

動物との調和。

地球との調和。


私達にできることをやっています。


最後に、平内で最高のメンバー達とクジラ観察。

なんと大波、大風の中、水平線にて4頭がジャンプ。

みんなで大感動。


いつも共に、クジラがいる。

シワハイルカに祈りを込めて・・・

ゆっくり休んでくださいね。


今日もありがとうございました。








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