~ガイドライン~
✤クジラ達に寄り添いながら・・・✤
私達は、この5年間、冬にクジラやイルカ達を観察し続けています。
彼らの生活を邪魔せず、ありのままの姿を知るために、岸からの観察が
メインとなっています。
屋久島においても、近い将来、観察船による
ホエール・ウォッチングや
ホエール・スイミングが始まるかもしれません。
そこで、観察船による
ホエール・ウォッチングに関する
ガイドラインを
考えてみました。
このガイドラインは、カナダ、ハンソン島へ
1970年に移住しオルカの
生態研究をされている
ポール・スポング博士達により
考案されたルールを
もとにしました。
スポング博士のチームは、
そこに住むオルカやクジラ達の邪魔をしない様に岸からの
観察を続けています。
そして、カナダ政府に
ホエール・ウォッチングに関するルールを提案しました。
海中の船による騒音公害は、かなり深刻な問題だと考えられます。
近年では、クジラ類の聴覚へ障害をもたらし、座礁問題へと発展する
ことが
報告されています。
屋久島は、北から南へと定期的に移動するザトウクジラ達にとって、
重要な中継地点だということが
わかってきています。
島周辺の海域では、子育てをおこなったり、
休息したりする姿を
観測できます。
私達は、そんな彼らの生活を脅かすことなく、永続的に平和に
過ごしていける様に
願っています。
私達人間が、全ての生物にとって海を
より良い環境へと導くためのカギを
握っているのです。
船による観察を考えている方々が
いらっしゃいましたら、是非その様な点を考えて
行動してほしいと思います。
立場が逆だったら、自分達はどう感じ、思うのか、という事を。
屋久島の海は、この地球上において、
類い稀で貴重な存在です。
未来永劫、クジラ達が訪れる島で
あり続けられますように☆
彼らの存在が、海の豊かさを物語ってくれています。
生きとし生けるもの、全ての存在が幸せでありますように♪
こちらは、ジャックマイヨールの記事です。
私達と同じ気持ちです。
最近のニュース。
中国の研究者、クジラ類が
打ち上げられる原因を発見。
騒音公害。
✤いつまでもクジラが訪れる島で
あり続けますように✤
現在、世界中で人気の
ホエール・ウォッチング。
クジラ達について興味をもち、理解を深める事は、とても素晴らしい体験です。
しかし、その結果、彼らに多大なストレスを
与えているかもしれない
事実を
知っていますか?
海における騒音問題が、その一つです。
クジラ達のコミュニケーションは『音』。
ホエール・ウォッチングの観察船は、
彼らの会話を遮り、なおかつ追跡による
ストレスを与えている可能性があります。
それを防ぐには、船と彼らとの適切な距離を保つことだと思います。
別紙①
別紙②
また、近年の不良問題に関する原因の一つが、クジラ達によるものだと誤解されることも
ありますが、
彼らの存在が魚類の増加に繋がっているという事実も明らかになって
います。
別紙③
ある国では、禁漁期間を設けた結果、再び漁獲高が増加した例もあります。
別紙④
そして、クジラ達は、海において重要な役割を果たしている事が分かってきています。
大型のクジラ達は、捕食のために深海まで潜り、繁殖のためにとても長い
距離を
移動します。
その際に行われる排泄行為は、多くの微生物や植物性プランクトンが
増殖を促し、
その結果、海洋における
自然環境の栄養バランスが整えられていきます。
植物性プランクトンが増殖すると、大量の二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。
地球上最大の動物である彼らの亡骸に含まれる大量の炭素は、海底に沈むと深海の
生態系の維持に貢献し、
海洋堆積物に吸収されます。
これは、彼らが地球温暖化防止にとても貢献している事を証明しています。
別紙⑤
私達が地球の生物と共存し、豊かな自然環境を保つためには、
どうすれば良いのでしょうか?
一昔前の自然が豊かな海を
取り戻す
ためには、今何ができるのでしょう。
これからは、お互いに様々なアイディアや知恵を出し合い、人やクジラ達が
豊かに暮らせる環境を築くことが大切です。
一人一人が考え、出来る事から始めていきましょう。
どんな些細な行動でも、より良い未来へと繋がっていきます。
クジラについてもっと知りたい方は、こちらまで♪
TEL:080-1010-5931 (髙田奈央)